人生で初めて、お葬式を開く側を経験した。その流れの中で思った事。

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ロウソクの炎

お葬式に関しましては、各地域、宗派などにより、その様式もバラバラであると思います。また、個人の経験値、力量、考え方などにより、感じ方も違うと思います。この記事は、当ブログ管理人ラスタ自身が、初めてお葬式を開く側になった時の、個人的主観に基づく体験談となります。この記事が、少しでも皆様の参考になれば、幸いです。

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その日は、突然やってくる。

みなさんは、身内が亡くなってしまう事を、考えたことがありますか?「そんな不幸なこと、考えたくもないよ!」という人もいらっしゃると思います。でも、日々生活する中で、両親、祖父母などが段々と年老いていく中で、「いつかはそんな日も来るのだろうか?」などということが、少し頭の中ををよぎった事があるという人も、少なからずいるのではないでしょうか?

でも、年老いていくとはいっても、まだまだ元気だし、そんな事はずっと先の話。とにかく今は、目の前の生活に全力を注いでいこう。こうやって、いつ来るやもしれない不幸な事は、心の外に掻き出してしまうのです。恐らく、このように考えるという人が、大多数ではないでしょうか?実際ボクもそうでした。

しかし、人間生きているのだから、そういう日は必ずやってきます。病気や不慮の出来事などで、自分が先に亡くなってしまえば別ですが。しかし、年老いた身内が先に亡くなり、自分たちがお葬式を開く側になる。こういう日が必ず来ると思います。先日、ウチもそういった事になりました。

この記事は、初めてお葬式を開いた、その時の体験を元に、気が付いた点や、ここは予め知っておいた方がいいのではないか?そういう事などを踏まえ、いくつかポイントを書いていく、という内容になります。尚、冒頭でも述べている通り、ボク自身の個人的な主観に基づく記事であるという事を、どうかご留意下さい。

葬儀までの流れ

まず、「病院で」を例に話をしたいと思います。因みに自分は、長野の田舎住まいです。

病院にて

ラスタ
ラスタ

悲しいけど、ちゃんと送ってあげるニャ

  1. 亡くなる
  2. 談話室にて、医師から説明を受ける
  3. 病室にもどり、葬儀屋を決める

2番で医師からの説明を一通り聞き、一先ず病室に戻りました。しばらくすると、病室のドアがコンコンとノックされ、そこへ一人の看護師が入ってきました。看護師は、ある一つのリストをこちらに手渡し、「葬儀屋さんを決めてください。」と言ったのでした。

どういうことかと言うと、ここで決めた葬儀屋さんが、ご遺体を、実家や葬儀屋の遺体を安置する部屋に運ぶのです。どういった流れで葬儀屋を決めるかは、各家のケースごとに違うと思われます。ですが、この時点で、どこの葬儀屋がいいか?各社のプランを見比べる暇は恐らくないし、そういう時でもない気がします。

要は、「誰かが亡くなった時には、どこの葬儀屋に頼むのか、あらかじめ目星はつけておく」のが重要かと思います。因みにウチは、「ある葬儀屋の互助会プランでお金を積み立てていた」ということを、選択材料にしました。

※病院ではなく、自宅で亡くなった場合
  • 自宅に警察が来て、現場検証をする
  • 自宅に医者が来て、検証をする

これで、怪しいところがない場合は、次の「自宅にて」へ続いていきます。

自宅にて

※遺体の運搬先は、実家という例です。

ラスタ
ラスタ

生前、本人の意思でプランが決まってればラクだけど・・・

  1. 遺体が自宅に運ばれる
  2. 葬儀屋と打ち合わせ開始
  3. お寺へ連絡をする

2番で、一通りの挨拶を交わした後、葬儀屋は、「それでは、お寺のほうへ連絡をお願いします。」と言うのでした。

どういう事かというと、葬儀というのは、火葬場、葬儀場、(お寺やその他施設で行う場合はその施設)などの施設の空き状態、そしてお経を唱えてくれるお寺のご住職さんの予定、これらがかみ合わないことには、葬儀自体が出来ません。お通夜や葬儀の日程が一番初めに決まることで、全体の計画が進行していきます。これは、普通の葬儀、家族葬、どういった葬儀でもそういう手順だと思います。

では、一体、どこのお寺に連絡をとればいいのか?それは、各家に存在する(と思われる)「菩提寺」になります。都会暮らしで実家にあまり戻らなかった人が、こういう状況で「どこのお寺に連絡を取ればいいかわからない!」とならないように、あらかじめ聞いておくようにしましょう。

親戚に連絡

ラスタ
ラスタ

都会暮らしも楽しいけどね...

初日の、どこかタイミングの良いところで、親戚、別居中の家族、知人、職場などに連絡を入れます。ところで、こういう状況で、どこの親戚に連絡を取ったらいいか、分かっていますか?遠縁、他県ならばともかく、近場の親戚は、こういう時にはすぐに集まって、あなたの助けをしてくれるかと思います。「子供の時にお年玉をもらったぐらいで、最近、全く音沙汰がない、分からない!」ということもあるかもしれません。

また、自分に兄弟姉妹がいると、みんなで協力しながら行えるのですが、一人っ子でしかも独身だと、こういった事を一人で取り決めていくのは、非常に大変だと言えるでしょう。そのためにも、連絡を取るべきリストを、きちんと作っておくのが重要です。

役割分担

ラスタ
ラスタ

お年玉、懐かしいニャ...

打ち合わせも中盤に差し掛かってくると、葬儀中の役割分担も決めていかなければなりません。葬儀中の受付から始まり、葬儀委員長、導師案内など。知らない固有名詞で、誰をどの役割にするか、正直検討もつきません。そんな時は、思い切って親戚のおじさんに、疑問点を聞いてみましょう。経験豊富な人生の先輩が、きっと、あなたの力になってくれるハズです。

誰を呼ぶか?

ラスタ
ラスタ

段々、煮詰まってきたニャ...

主に、お通夜、出棺火葬場、灰寄せ、このあたりになると思います。どれに誰を呼ぶか?故人が、生前務めていた会社の役員の方に、灰寄せに出席していただいて、弔辞を読んでもらうこともあるでしょう。遠い遠い親戚は、呼ばなくてもいいよね?仲良くしてもらっていた〇〇さんは呼ぼうか?そういう議論もあるでしょう。生前に本人が「誰を呼ぶか?」を、プランとして決めてくれていると楽なんですが、そうでない場合は、全て自分たちで決めます。その場合は、「自分たちの考える最善」のリストしか作れません。悔いの残らぬようにしっかりと決め、誰が何と言おうと、そのことに自信を持ちましょう。

まとめ

ラスタ
ラスタ

しっかりと送ってあげよう!

お通夜の辺りから葬儀が終わるまでは、もう大体のことは決まっていて、あとは、滞りなく進んでいくと思います。葬儀が終わると分かるのですが、お寺のご住職さん、葬儀屋さんから始まり、親戚、友人知人、故人の知り合いだった方々、全ての人たちが、あなたを助けてくれた事に気づきます。様々な想いを胸に、しっかりと故人を送ってあげましょう。

まとめ
  • 葬儀屋の目星をつけておく
  • 実家の「菩提寺」を調べておく
  • 近場の親戚を調べておく
  • 一人っ子独身は、助っ人の目星をつけておく
  • 疑問点は、思い切って人生の先輩に聞く
  • 「自分たちの考える最善」に自信を持つ

最後に

あまり悲しみを感じる余裕もなく、慣れないことを一通りこなし、葬儀が終わると、今までの緊張が解け、どっと疲れが出る事でしょう。そして何日か過ぎ、少し落ち着いて来ると、ボクは、あることを思いました。今回、身内が亡くなり、本来なら悲しいはずなんだけど、あまり悲しくない...

「亡くなってしばらくは、そうでもないんだけど、半年くらい?たってから、ポツポツと悲しみを思うようになる。」という事を耳にしたことがあります。ボクの状況は、正にそれなんですが、これって、どういうことなんですかね?

みなさんは、よく、「車で何かにぶつかり、車が横転をしたときなど、体とかなんとも無いんだけど、1日たってから、体のあちこちが痛くなる」ということを聞いたことありませんか?あれを自分的に解釈してみると、まずは命の危険があるため、腕や足などの末端の異常を感じている場合ではない。とにかく命の救出が最優先。1日たって、命の安全性が確保できてから、初めて末端の異常を感じるように、体が出来ている。つまり、「緊急事態から命を守るための体のセイフティ機能」が働いた状態、と言えるのではないでしょうか?(あくまで、個人的な感想考察です。)

それと同じように、「心のセイフティ機能」というものもあるのではないか?「亡くなってしばらくは、そうでもないんだけど、半年くらい?たってから、ポツポツと悲しみを思うようになる。」という状況は、そういう状況なのではないか?そう思っています。(あくまで、個人的な見解です。)

悲しみは、なかなか癒えないかもしれませんが、だからこそ、ボクらは精一杯、今を生きる。そのように考えて行けたら、いいですね。

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