タロットカード。いつもどのように接していますか?「占いが上達するように、いつも練習している」とか、「いや私はもうプロだから、占いでお金もいただいてます」とか。中には、「もう飽きてしまって、引き出しの奥の肥やしになってます」という人もいるかもしれませんね。
タロットは、普段は占いに用いるものだけど、でも、それだけじゃなんかつまらないな?と思っています。上達しよう、上手くなりたい、も大事だけど、楽しむことも大切なのかなと思っています。
そこで、タロット短歌のご提案です。以前やった、タロット川柳の延長です。川柳では、タロットカード3枚で五・七・五ですが、ここに更にカードを2枚追加して、七・七もつけてしまおうというものです。カードも増えて難しくなるのですが、何かこういう物を表現したいな?とか、こういうシステムはどうかな?とか、色々と試行錯誤感を楽しんでる風が伝わればいいなと思っています。
それでは、いってっましょう!
ラスタ式、「タロット短歌」のやり方
それでは、やり方の説明です。
え?「ラスタ式」が気になりますか?ま~、なんといいますか、「〇〇流」とか、「ナントカ式」というのを、やってみたいのです(笑)
- カードをシャッフルする
- カードを5枚引き、「短歌スプレッド」に並べる
- 前半の3枚から、川柳風に五・七・五を作る
- 後半の2枚から、前半の川柳部分を基にした七・七を作る
- 七・七は、カードの前後をあまり考えなくてもよい
句切れとは?
短歌の構成を考えるときに、「句切れ」という概念があるようです。五・七・五・七・七の何処に切れ目を持ってくるか?で、短い歌の中にも抑揚やリズムを設けて、メリハリをつけようというものです。
まだ実験段階なので、細かいところにはあまり拘れないのですが、「五・七・五」で切ってお後「七・七」って感じにしたいので、句切れ的には、「三句切れ」となると思います。
とは言っても、あまり堅苦しく考えたくはないです。川柳のような感じで、もっと気軽に取り組みたいと思っています。
カードの表記
- 「五・七・五」上、中、下
- 「七・七」 短上、短下
- A=エース、P=ペイジ、N=ナイト、Q=クィーン、K=キング
- △=正位置、▼=逆位置
※本来、ナイトは「knight」なのですが、頭文字がキングと被ってしまうので、便宜上、「N」と表記しています。確かチェスの駒も、そういう表記だった気がしますが、定かではないです。記憶違いだったらすみません。
短歌スプレッド
☆ | ☆ | 上 |
☆ | 中 | ☆ |
下 | ☆ | ☆ |
☆ | ☆ | ☆ |
短下 | 短上 | ☆☆ |
和型-斜め
実際タロットを並べるときには、川柳の雰囲気を存分に出すことが出来る、個人的にお気に入りなスプレッド。
☆ | 上 | ☆ |
☆ | 中 | ☆ |
☆ | 下 | ☆ |
☆ | 短上 | ☆ |
☆ | 短下 | ☆ |
ブログ用-縦型
この記事内では、ブログの特性上、この型で表記いたします。
短歌、作品
成り上がりては
上 | 聖杯Q | △ | 時世みて |
中 | ソード5 | △ | 成り上がりては |
下 | 聖杯7 | △ | 富の極み |
短上 | 太陽 | △ | いつか沈みし |
短下 | ソード4 | △ | いま照るさへも |
「1発あてて、成り上がったはいいけど、そういうのって、転びやすいよ?」的な歌になりました。
下=聖杯7△は、小金持ちになった人が、ブランド物や美食に眼を奪われている感じをイメージしました。
この句は、短下が死神△なら、盛者必衰系もありかと思いましたが、ソード4という事で、もっとソフトに「転びやすいよ?」的に留めました。
感覚的に、短上、短下を倒置してみました。
災厄の果てに
上 | 聖杯4 | ▼ | 平穏も |
中 | 塔 | ▼ | 災に見舞われ |
下 | ソード6 | △ | 逃避行 |
短上 | 聖杯K | △ | どこ行きつきしも |
短下 | 恋人 | △ | 愛芽生えては |
「平穏な日常も、災厄に見舞われ、その地を離れなくてはならなくなった。でも、どこへ流れついても、温かく迎えられて、そこでやっていけるんだよ」こんな感じに仕上がりました。
中=塔▼、これ色んな表現が出来そうなのですが、「災」という字が適切なのかどうかが、判断つきません。中の句全体も含め、他によい表現が見つかれば、いずれ改定したいです。
短上=聖杯K△で、「寛大に受け入れられる」という感じをイメージしました。
夢のまた夢
上 | ペンタクル2 | ▼ | 不器用も |
中 | ワンド6 | △ | 勝気だけでは |
下 | 塔 | ▼ | 世に出れず |
短上 | 運命の輪 | ▼ | 運にものれずば |
短下 | 聖杯N | ▼ | 夢のまた夢 |
「実力も運もない人は、どんなに頑張っても世に出れませんよ?」という、非常に世知辛い句になってしまいました(笑)
中=ワンド6△、はじめ、「勝気」の部分は「プライド」としていたのですが、中の句が8文字になってしまうので、こちらにしてみました。まあ、このくらいの字余りは、許容範囲だとおもうのですが、ま、気持ち的になんとなくですね。
短下=聖杯N▼、豊臣秀吉の辞世の句の短下が、「夢のまた夢」なのですが、ちょっとそれを使ってみたくて、いれて見ました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、このような三首が出来上がりました。
ちょっとした勢いで始めたタロット短歌なのですが、勉強不足もあり、イマイチ感があります。次回は、もっと勉強して、もっとよい句(短歌なら、首 というのでしょうか?)を作りたいですね。
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